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3台目のタブレットを衝動的に購入。
で、Amazonで液晶保護フィルムを物色です。
Androidタブレットなので種類はそれほど多くありませんが、
幾つかの候補をWishlistに放り込みました。
見比べているうち、
その中の一つに強く興味を惹かれてカートに入れたものの
現在、購入の踏ん切りがつかないでいる。
“強く惹かれた”部分で、逆に、それゆえ引っかかるところがあり、
たかだか880円の商品に対して
最後の“ポチッ”が押せずに止まっているのである。

   ・

商品は外国製のため、
日本語の取り扱い説明書が用意されていないらしい。
詳しい作業手順はこのAmazonの商品ページに表示されている
テキストを参照しろ・・・と謳(うた)われている。

誰もが認識しているとおり、
この類のフィルムは装着する際にシートと本体画面の間に気泡が生じたり
微細なホコリを挟み込んでしまうことが多い。

「ほら、見てよ。めちゃくちゃ綺麗に貼れてるでしょ、コレ!」

などと、他人に自慢できるほどの仕上がりは滅多に得られないことも確かである。
が、過去の失敗経験から上手く処理するコツは掴んでいる。
自分なりの手順は決まっていて作業自体は難しいものではない。
ゆえに、日本語の取り扱い説明書がなかろうと
購入ボタンはすぐにでも押せるはずなのである。

が、押せない・・・。

私が決断できない理由は『参照しろ』とされている
テキストの文言そのものにあった。
そこには作業手順と併せて貼る際のコツも表記されている。

こんな内容です。


携帯電話・スマートフォンより大画面のタブレットに
保護フィルムをきれいに貼るのは大変難しい作業です。
下記貼り方の『コツ』を参照に、作業を進めて下さい。


この書き出しの後に三つのコツが記載されているのだが、
それはコツというよりは作業規範、
いや、それさえも超越した、ある意味、
作業に向き合う精神的なコントロールの領域まで踏み込んだ示唆そのもの。
捉え方によっては日本古来の“武士道”にも通じる
“保護フィルム装着道”を極めるための秘伝が示されている。
少なくとも自分はそのように受けとめた。
そして、この商品の購入ボタンを押せずに躊躇している
最大の理由も此処にあった。
私としては、コツとして3点記載されているうちの
特に二番目の内容に確たる自信が持てないのである。

果たしてここまでのことが自分にできるのか?

意を決し、極限の集中力をもって忠実に作業と向き合えるのか?

【2】の極意をもって作業に臨み、結果として【3】の結末を迎えた場合、
それでも【2】の努力を是認する勇気をもてるのか?

そこにはかなりの覚悟を必要とする内容が含まれている。
そして、繰り返すが、購入の決断で悩んでいるのは
たかだか880円の液晶保護フィルムである。


以下、具体的なコツの部分をAmazonの表記から転載。
※ポイントは【2】の文末(赤太字)


1.
貼る場所は風呂場。浴槽には少量の湯を張り、
静電気で空気中に漂うホコリが吸着されるのを防ぎます。

2.
自身がホコリの発生源にならない様、一糸纏わぬ姿になります。

3.
ここまで準備しても、尚2・3粒のホコリ混入は発生します。
事前に用意したセロハンテープの接着面を触って粘着力を落とし、
フィルムの端を持ち上げ混入したホコリを丹念に除去します。


だいぶ寒くなってきたからなぁ。
裸で作業したら、ホコリの代わりに鼻水が落ちるだろう。
ってか、全裸でフィルムに集中している自分の姿を想像するのがイヤだ。


今年、Amazonnで見つけた中では最高の商品。
いや、違うな・・・。最高の笑品です(笑)



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調理器具を出し入れする音が急に止まった。
そこには夕食の支度をしているカミサンがいる。


   ・


飲み物が欲しくてキッチンに近づくと、
その瞬間、不意に現れた私の視線を遮断するようにカミサンが背を向けた。
私からはちょっと慌てた感じの様子に見えたが、
特に気にすることもなくコップに飲み物を注ぎ、
ペットボトルを冷蔵庫に戻す。
この間(かん)、カミサンは背を向けたままずっと寡黙である。
ヘンに静かだなぁと思い、カミサンを後ろから見やると
顔は覗けないもののアゴが小さく動き、
頬が微かに膨らんだり縮んだりしているのが分かった。
それは、「あぁ、何か口の中に入ってるんだな」ぐらいの
私には全く気にもならない程度のことだったのです。


キッチンを離れ、ソファに座ってテレビを見ていると
カミサンがソロソロと近づいてきて私の隣に座った。

  今日は疲れちゃった

最近、彼女の職場ではこまごまとしたアクシデントが続いており、
それは日常の会話の中で私も認識している。

    また、何かあったんだ?

  そうなのよ。それで疲れちゃって

普段なら、実際にどんなことがあったのか
ここから詳細な報告が始まるところである。

が、意外にも・・・

  身体が疲れてるのかしらね?

と、だけ言い残し、カミサンはキッチンに戻っていった。
隣にわざわざ座った理由が分からない意味不明の行動。

その後、私がパソコンをいじり始めると、

  ホント、疲れたぁ

今度はそう呟きながらカミサンが私の後ろを通り過ぎていった。

ここで、カミサンが「疲れた」「今日は疲れた」と
私の周辺に言葉を蒔いていった理由がハッキリした。


つい三週間ほど前、カミサンはダイエット宣言をしている。

ここ数日は、

「やっぱり気をつけると直ぐに数字に出るのよ」

 とか、

「ほら、やる気になったらもう1.5キロ落ちたワ」

 とか、

「あなたも私を見習って真剣に考えたほうがいいわよ」

 などと威勢のいい言葉を私に浴びせていた。


ほう、ほう。

そんな誇るべき真のダイエッターが
自分で固く禁じていたはずの間食を
人目を避けてコソコソと隠れるように食べるはずなどない。

カミサンはそんなふうに見られたくないのだろう。
まず、恥ずかしい場面を目撃されたかどうかを確かめようとして
繰り返し私にすり寄ってきて探りを入れている。
多分、最終的な言い訳までの伏線を張っている最中だ。
私に知られたら厄介なことになる・・・そう認識した上での素振りがアリアリ。
小学生並みのこの行動だけでも充分面白い(笑)


   ・


パソコンを起動してから洗面所に向かい
コンタクトレンズを外して部屋に戻った。
あらためてパソコンに向かうとカミサンが三たび接近し、
私の背中越しに言葉を掛けてくる。

(来た、来た、来た!) 

これはイジってあげなければいけません。
イジってあげるのが礼儀です(笑)



  疲れるとどうしても甘いものが欲しくなっちゃうよね

    そうだね ※PCに向かいながら棒読み一回目

  そういう時ってあるでしょ

    あ~、あるね ※マウスを動かしながら棒読み二回目

  今日はなんかやけに疲れるのよね

    あぁ、そうなんだ? ※キーボードを叩きながら棒読み三回目

  でも、今日だけなのよ

    “今日だけ”って何のこと?

  あっ・・・

    なんかさっきから俺に話したがってるみたいだけど職場の話?

  うぅ~ん、特に・・・

    疲れてるみたいだね?

  ちょっとね・・・

    ダイエットやり過ぎなんじゃないの?

  それは大丈夫なんだけど・・・

    疲れてるんだったら甘いものでも食べたほうがいいよ

  やっぱりそうよね!

    俺の経験だと、ガチガチに節制するよりも
    たまに好物を食べてストレス溜めないほうがいいんだよ


    
  
 そうでしょ!! 

  
 そうよね!!! 

  
 そうなのよ!!!!



間食が正当化されたと思ったのかカミサンは高揚した。
続けて、ここでキッチンでの出来事を一気に話したいと思ったはずだ。

が、

間髪置かず、先に口を開いたのは私のほうだった。
台本通りである(笑)


    抹茶もなかのアイスなんか最高に美味しいと思うよ。大好物でしょ?

  
  えっっ・・・
    

   
   ・
   ・
  mute
   ・
   ・
   ・
   


キッチンでカミサンが私に背を向けて口を動かしている時、
破かれた緑色の袋が台の上にチラッと見えていたのです。

アイス隠して袋隠さず。

どんだけ慌ててたんだか(笑)

    





昨日の朝の通勤時、大物キャストに遭遇。
久し振りに小劇場『電車内』で名演を堪能した。

   
   ・


「助かった・・・」

運よく左隣りの席が空いたので席を移動した。

ところが・・・



   ・
   ・

   

場面を巻き戻します。


乗車した私は、いつものように車両連結部近くの三席シートに向かった。
目の前の席は埋まっていて、左から

若い女性 → 初老の男性 → 中年の女性

今回の主役は、このうちの左端の若い女性。
以降、“日本海プレート”あるいは“プレート女”と称しているのは
この若い女性のことである。

吊り革に掴まった私の目の前で爆睡状態の日本海プレートが
初老の男性にもたれ掛かっていた。
男性は迷惑そうな視線をくれながらそれを払おうとしている。
これ自体はよくある光景です。

が、

今回は様相が違う。
男性が払っても払っても女性が微動だにしないのである。
繰り返す様子が面白くて暫く密かに笑っていたのだが、
傍目(はため)には男性の対処法が甘いようにも見えた。

が、

無理だと思ったのか、結局、男性はじきに諦めて動きを止めた。
日本海プレートは寄りかかるというより、
すでに男性の肩の上にしっかり頭を載せている状態で、
いわゆるカップルに相応しい位置関係に収まっている。
見た目には不倫男女の朝帰りである。

二つ先の駅で男性が下車。
これだけ重量を委ねていたら、
男性の肩が外れた時点で普通ならドタッと崩壊するはずである。
が、岩盤は相当に強いのか全く揺るがなかった。

プレート女の頭の傾斜角がきつく、身を入れるには危険な感じもしたが、
その威力をちょっと体験してみたくなった私は
思いきって空いた席に座ってみることにした。

余談になりますが・・・

このように隣人に寄りかかられた場合、
私は色々と試してみるのが好きです。

肩を持ち上げる
  ↓
相手の頭の位置が元に戻る
  ↓
再び頭が傾いてくる
  ↓
肩を下げる
  ↓
頭の位置が元に戻る
  ↓
いずれ再び頭が傾いてくる
  ↓
肩を思いっきり急激に外す
  ↓
反動で頭は元の位置を超え、反対側の人の肩に収まる

通常はこういった流れを楽しんでフィニッシュさせますが、
それでも追い払えない場合があって、
その時は手持ちの新聞紙や冊子を棒状に丸め、
硬くなった角でコメカミを刺すように支え、
ぐらぐら揺すったり、ぐいっと突いて遊ぶことにしている。
但し、それは極めて稀。
少しのアクションを加えてあげればたいがい頭の位置は是正されるのです。

そんな心づもりで日本海プレートの隣に座った。
が、プレートの威力は想像以上で、
肩を外しても、外しても、離れずについてくる。
というか、重く固着して動かない。
「プレートテクトニクス」を自らの身体で実感している気分だ。
私の右肩は太平洋プレートであり、
地科学的にはこちらが潜り込むはずなのに
逆に日本海プレートが覆いかぶさるように進攻してくる。
今まで経験したことのない重さ。
しかも男性ではなく女性です。

あらゆる方向に上体を動かし続けたがビクともしない。
さっきの男性が不倫のおじさんなら、
きっと私は変態に思われてもおかしくない。
それほどくねくねと動いたがプレートは全く動じなかった。

「こりゃ勝てない。負けたな」

そう思った時に左隣の女性が下車した。
そこで冒頭の場面になるのである。

   ・
   ・
   ・

「助かった・・・」

運よく左隣りの席が空いたので席を移動した。

ところが・・・

三十秒ぐらい経ったタイミングだったろうか、

「え~っっっ!?」

プレート女が “ふなっしー” のように跳ね上がり、
私に向かって思いっきり倒れ込んできたのである。

何? 何?

何があったの?

支点を失ってから崩壊まで三十秒。

驚愕の動きだった。

シートの二席分を一人で埋める形でプレート女は横たわっている。
普通、あの衝撃で倒れこんだら目を覚ますはずだが、
ピクリともしない。相当のツワモノです。

やがて身体が起き上がり、本来の体勢に復帰したものの
戻った瞬間、何と、今度は前に地すべりした!

余震です。

プレート女はメチャクチャだらしない格好になり、
通路の半分を遮るかたちになった。

車内を移動していた男性がマナーを正そうと、
プレート女の肩を叩きながら、
『足、引っ込めたほうがいいですよ』
と、声を掛け、計三回のアクションを試みたが全く反応しない。

年配の女性が空席を見つけて近づいたが、
先ほどの余震でバッグが落ちて席をふさいでいる。
女性に席を譲って私はデッキ部に移動したのだが、
離れて俯瞰して見るとプレートの崩壊振りがよく分かった。



もう一回電車が大きく揺れたら多分腰がシートから落ちるだろう。
最後まで見届けたい。
対面側のシートまでプレートが滑っていく様を見届けたい。
落ちてくれ・・・。落ちてくれ・・・。
そう念じたが、残念なことに下車駅までにそれは実現しなかった。
果たして、プレート女はあの状態でどこまで行ってしまったのだろうか?
行方が気になる。

乗客に蹴られてなくならないよう、脱げ落ちた靴は
やっぱり網棚の上にそっと載せとくべきだったかなぁ・・・。
後悔先に立たず。
自分の配慮不足が恥ずかしく思えてきた。


・・・ってか、

死ぬほど眠いのは分かるけどさぁ。
女なんだからもう少し気をつけようよ。
あんた、ショートパンツのジッパーも危ないよ(笑)



※写真は盗撮ではなく、マナー喚起のために撮影いたしました。













56's profile
HN:
Goro
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1957/06/07
自己紹介:
東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
56's hobby 【Guitar】
ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play


《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
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*******工事中******* 趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
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