2005年から書き始めたブログの別館。本編の再掲載と新しい記事を随時アップしています。
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昨日は孫のお宮参り。
出生時に比べると体重は倍になりました。
二か月で200%増。
人間って凄いなぁと思います。
孫はキラキラしてます(笑)
でも、人間って成長する人ばかりじゃないんですよね。
・
長女と孫が退院して我が家にやってきた日は
ちょうど私の母親が介護施設から一時帰宅で戻った日でした。
生まれたばかりの曽孫(ひまご)を見せられるなんて、
こんな幸せなことはありません。
タイミングが合って本当によかったなぁと思いました。
母親は93歳で認知症は進んでいるものの、
私が息子であることはまだ理解できています。
希望の塊りのような孫を見せ、
「おばあちゃん、ほら、友絵の娘、おばあちゃんの曽孫だよ」
そう語りかけると母は
『お宅は(どちらさま)?』
と、私に訊いてきました。
自分の目の前で赤ん坊を抱いている人は息子でなかったようです。
初めてのことでこちらも戸惑いましたが現実です。
その日、母親の状態はかなり不安定で
翌朝まで私に対してずっと敬語を使っていました。
施設にいる時間の方が長くなり、
やがてそうなっていくだろうと構えてはいましたが、
いざ自分が他人として捉えられてしまったことは少なからず衝撃です。
施設に戻る頃には甦って無事“息子”になりましたが、
斑(まだら)に残る記憶も今後は加速して失っていくのでしょう。
母親は身体機能も低下してきたため
食事は補助が必要ですし、歩行も不自由になってきました。
手の掛かり方は孫と同等です。
例えば排泄の始末について言えば、
オムツの大きさが違うだけで手順は全く同じ。
人間は、生まれ、成長し、いずれ衰え、再び生まれた頃に戻っていきます。
「プロローグ」と「エピローグ」
「成長」と「後退」
「無垢」と「尊厳」
「未来時間」と「通過時間」
強烈なコントラストの両端にいる孫と母親。
その二人と接することが出来るって、
とても貴重なことのように思えてきました。
孫は愛おしい。
生まれた頃に戻っている最中の母親も然りです。
一時的とはいえ“他人”とされたあの日以来、
不思議なことに何故か母親をとても愛おしく感じるようになっています。
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56's profile
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1957/06/07
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東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
56's hobby 【Guitar】
ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。
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趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。