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2005年から書き始めたブログの別館。本編の再掲載と新しい記事を随時アップしています。
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タクシーをよく利用するほうですが、
乗車中に客の雰囲気や様子を伺わずに闇雲(やみくも)に話し掛けてくる
配慮なしのドライバーさんが時々いらっしゃいます。
先日、典型的なそのタイプのタクシーに乗りました。
というか、当たってしまった。

某駅前から乗車。
タクシー乗り場は「左折+直進」の車線上。
但し、交差点直前ゆえ、直ぐに黄色レーンに変わってしまう。
車体の一部が黄色レーンに掛かる位置に停車スペースが設けられているので、
発進と同時に右車線に入った場合は交通法規を厳格適用すると
違反になってしまう。
けれども車線を変えないで直進すると、
左折車が掃(は)けない限り「左折+直進」車線に居残ってしまうので、
経験上、大概のタクシーは直ぐに右車線に入る。
現実的にそれはしょうがないことなのである。

その時は前方に左折車がいなかったので、
ドライバーはそのまま直進するつもりだったのでしょう。
タクシーはトロトロと進み始めました。
ところが、瞬間、右からプリウスに割り込まれた。
黄色レーンに入ってからの車線変更は本来NGだが、
タクシーの列が並んでいる以上、仕方がない。
おまけに、これじゃ簡単に入られるよなぁ・・・という発進速度だったので、
プリウスに落ち度はありません。

・・・と、

その時、信号が黄色に変わった。
行けるでしょ・・・とは思ったが、プリウスは自重して停車した。
その結果、乗っていたタクシーは
プリウスの後ろで信号待ちの状態になってしまった。
とは言え、プリウスは未だしも、
タクシーはもともと停まらざるを得ないタイミングのように思えた。
ところがドライバーの感覚は違っていたようで、

おいおい、なんで行かないんだよ! 

と、言葉を発したのである。

後部座席のワタクシ的には、

・・・っていうか、あんたがさっさとアクセル踏んで
先に右車線に入れば交差点を普通に抜けてたんじゃないの?

そう言いたくなるぐらいの初動ミスに思えたのだが、
当のドライバーは信号待ちになったのはプリウスのせいだとばかりに
いろいろとまくし立て始めた。

お客さんすいませんねぇ。
アクセル踏めばいいのに踏まないんだよなぁ。

迷惑千万ですよ。
ホントにすいませんねぇ。


いいえ、大丈夫ですよ(あんたが最初から右に出れば行けたんだよ)

あの手の車はほかの車のこととか考えないんだよなぁ。
あれ、プリウスでしょ。
自分たちが周りにどれだけ迷惑掛けてるか分かってないんですよ。
だいたい、ああいうのが、え~と・・・、あとアクアでしたっけ? 
ハイブリッドの車のダメなところなんですよ。
ホントに厄介者なんだよなぁ。 

厄介者ねぇ・・・(あんたのほうがよっぽど厄介だよ)
燃費を考えちゃうんでしょうかね。 

そうかもしれませんがねぇ。
でも、多少ガーって吹かしたところで
たいしたことないでしょ。
とにかくトロ過ぎるんですよ。
 

確かに遅い感じでしたね(ってか、そういうあんたもガーって踏んでないだろ) 

なんであんなに遅いんですかね。 

私の知り合いもハイブリッドに乗ってますが、
モーターで走るゾーンを使いたくなるそうですね。
最初はそういう乗り方になっちゃうみたいですよ。

だったらこんなところで乗らないで、
他の場所で乗ってくれって感じですよ。
 

頭の中がハイブリッド車の悪しきイメージで固まっているのか 
ドライバーはずっと文句をぶちまけていたが、
その間に信号が青に変わった。
同時に前方のプリウスも発進したが、
信号を横断する歩行者の流れを気にしているのか左折の曲り方が緩い。
タクシーの直進に少し被(かぶ)る位置で歩行者を待っている。

ちっ! 今度はこうだよ。・・・ったく!!!

そう言いながら、
ドライバーはステアリングを右に切ってプリウスを追い越そうとした。
ところが直進車が途切れず、隣の車線になかなか入れない。 
プリウスを捲(ま)くる形でようやく交差点に入った時は、
もう二回目の黄色信号の直前だった。
ドライバーはプリウスの運転手を視認しながら追い越し、
言いたい放題である。

案の定の顔してましたよ。 

そうですか?(案の定の顔ってどんな顔だよ) 

ハイブリッドを運転している奴らはみんな似てますね。
自分勝手で、とにかくスピードが遅いし、トロトロしてる。
今はもう遅い車のほとんどはハイブリッドですよ。 

へぇ、そうなんですか(ほとんどってホントか!?) 

乗客である私は途中からスマホを取り出して会話を遮断しているのに
それに気付かないのか、ドライバーは全くお構いなしである。
よほどハイブリッド車とその運転手たちが気に入らないようで、
結局、目的地に着くまで悪口を言い続けていた。

ガードレールの切れたところが二つあるので、
手前の方で停めてください。
 

目的地到着直前、そう言ってメーターを見ると800円の表示だった。
財布を出してお金を用意していたところ、
ドライバーは指定した手前ではなく先のほうまで車を進めてしまった。
この「手前」と「先」は料金の分岐点になることが経験則で分かっている。
だから、わざわざ「手前」と指定しているのである。 

案の定、停まると同時にメーターの表示は890円に切り替わった。

(ほら見ろ。くそっ!)

癪(しゃく)だからこのまま済ませるワケにはいかない。

1,000円札を渡しながら、 

手前で停めて欲しかったんですけど、
アクセル踏みすぎちゃいましたねぇ。アハハ(^^)
でも、とても勉強になりました。 

私もハイブリッドに乗ってるんで、これから気をつけます。

ハイブリッド車オーナーの一員として、
全運転手を代表し、謙虚に、且つ、90円分の悪意を込めて
そうお伝えした。 

おつりを渡すドライバーの手の上で
100円玉と10円玉が小刻みに震えているように感じたが、
あれは気のせいだったのだろうか?


新車販売の10台に1台がハイブリッドだという時代に
随分勇気のあるタクシードライバーだこと(笑)







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東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
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