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2005年から書き始めたブログの別館。本編の再掲載と新しい記事を随時アップしています。
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先週末、当月の利用期間を終えて
母親がショートステイ施設から戻ってきました。
母親は91歳で現在の介護レベルは「4」です。
87歳の時に大腿骨骨折で身体機能が低下したことから介護が必要になり、
その後は認知症も加わりました。
時を追うごとに認知症の程度も徐々に進んでいる感はありますが、
今のところ家族とのコミュニケーションはとれていますので、
極めて深刻・・・といったような状態ではありません。
とは言え、生活環境が変わると本人もいろいろ戸惑います。
特にショートステイから戻った時が顕著です。
混乱し始めると家族側もそれなりにたいへんなので、
帰宅してからすぐに自宅での生活を“おさらい”します。
毎度、身の回りの最低限のことを母親にあらためて教えるのですが、
その際は同じことを何度も繰り返して伝えます。
今回も家に着いてからすぐにカミサンが母親と一緒に
“おさらい”を始めました。

二人のやりとりが母親の部屋から聞こえてきます。

幾つかのことを教えた後、カミサンの説明はリモコンに移った。
リモコンはもう自分では容易に扱えない状況ですが、
辛うじて二つだけは操作が可能です。

一つはテレビ用。
誤操作で混乱を起こしやすい「入力切替」ボタンなどを削り落とし、
「電源」と「音量」だけ使えるように加工しています。
ただ、それでも尋常ではない音量になることも多々ありますが、
チャンネルはNHK固定で一応ギリギリ一人で使える状態。

それと、もう一つは照明用。
これは同じボタンを押すだけで点けたり消したりできるので簡単。
唯一、自分だけで操作できるリモコンです。



照明についてカミサンが説明を始めると面白い展開になった。


おばあちゃん、これが蛍光灯のリモコンだよ。
「電気」ね。「部屋の電気」。
はい、これね。
これは大丈夫だよね。
いつも出来てるもんね。
部屋の電」を点けたり、消したりするんだよ。
分かった?

   この「ヤノ電機」かい?

えっ!? 
何?「ヤノ電機」って?
違うよ。
部屋の電気」だよ。
分かるよね~?

   この「ヤノ電機」のスイッチのことかい?

違うよ。
ヤノ電機」じゃなくて「部屋の電」だよ。
だいたい、何のこと?「ヤノ電機」って?
おばあちゃん、「部屋の電気」ね。
へやのでんき
」だよ。
ヤノ電機」じゃないよ。
分かった?

   この「ヤノ電機」のことかい?

違うよぉ~。
ヤノ電機」じゃないよ。

部屋の電気
だよ。

き !


カミサンが声に出した「部屋の電気」の最初の『へ』の音が聞き取れず、
それで母親は「ヤノ電機」と返しているのだろうか?
理由はよく分からないが、
カミサンの「部屋の電気」と母親の「ヤノ電機」の応酬が何度か続き、
そのやりとりが掛け合い漫才のようで可笑しくて笑いが止まらなくなった。

腹を抱えて笑っているところにカミサンが戻ってきた。

   マジに面白過ぎるんだけど(笑)
   どうした?
   最初の「へ」が聞こえなかったんだろ?

さぁ?
全くワケが分からない。
いったい全体何なの「ヤノ電機」って。
何のことなの?
あの照明のメーカーって「ヤノ電機」なの?
ヤノ電機」なんて会社はないよね?
部屋の電気」って何度も言ってるのに、もういやになっちゃう。
笑ってないで次は貴方が説明してよ。
あぁ、めんどうくさい。
でも、まぁ、いいわ。
おばあちゃん、あのリモコンは使えるもんね。


ちょっと気になったので母親のところに行ってみた。


おばあちゃん、電気のスイッチ大丈夫だよね?

   この「ヤノ電」のことかい?



むむむ・・・。
やっぱり「ヤノ電機」である。


母親の近くに置いてあったリモコンを手に取ってみて
その理由が分かった。
こりゃ、どこまでいっても「やのでんき」である。
また笑いが止まらなくなった(^_^)




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“ ゆとり教育 ” で育った人たちが会社員となって社会に出始めており、
朝のテレビで、それに関連する新聞記事を紹介していた。
彼らの特徴や傾向を解説していたのだが、
それを知ったところで特に役立つワケでもなし、
そもそも、“ ゆとり世代 ” なるものに興味も無いので、
出勤の身支度に忙しい私は真剣に見ていなかった。
朝のサラリーマンには “ ゆとり世代 ” よりも
画面の時刻表示の方が重要に決まっている。
 
が、ひとつ。
 
ある特徴だけ、印象的に聞きとめた。
どうやら、彼らは「コストパフォーマンス」を重視し、
お得感のある消費に敏感らしいのだ。
それを耳にして大いに納得してしまったのである。
 
『 コスパ!? やっぱり!』 
 
   ・
 
自分には子供が三人いるが、下の二人は “ ゆとり世代 ” にあたる。
そして長男は、今、正にテレビで解説されている対象の若者である。
 
その長男が小学校五年生の時、「自分が、大事だとか大切だとか
思うこと(もの)を色紙に表現しなさい」という国語の授業があった。
このお題に対し、普通の小学生なら 『両親』 とか 『友情』 とか 『平和』、
今だったら 『自然』 などと書くのだろう。
が、当時、長男が魂をもってしたためたのはコレである。
 
248898_121873447898664_5232893_n.jpg
 
渾身の一筆。
 
“ ゆとり教育 ” は、正確には長男が中学生になってから始まっている。
が、本人はすでに五年生の時点で「コスパ重視」を主張していた。
文部省に先んじ、生活に直結した “ ゆとり教育 ” を
家庭内で施していたことの証明である。
 
・・・そんなワケない。(笑)
 
この色紙、家宝となっております。
 
 
 
2009年6月3日 本編アップ分からの再掲載です。
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先週土曜日の午後、夫婦喧嘩勃発。
互いに凄い剣幕で応酬。
5段階なら4相当の強レベルだっただろうか。久し振りに激しいバトルだった。

夫婦に限らず二者間のコミュニケーション・トラブルには、
それを引き起こす原則があると思う。

まず、

①何らかの理由でどちらかの機嫌が悪いこと。

そこに、

②言葉の受け取り違いが加わること。

この二つが揃っただけで揉め事は簡単に始まる。
ただ、我々の場合は、より火が点きやすくなっている背景があって、
それは・・・

■カミサン視点に立った場合

原則①に関して、

彼女が機嫌を損ねる要素の大半を私が日常的に作り上げているということ。
これは家事に関する協力度の低さに由来する。

要するに、私は・・・

ガソリンを満載したタンクローリー。しかも、タンクは穴だらけで
あちこちからガソリンが漏れているという状態。(笑)

とは言え、自分としては完全に否定できないので、
この事実だけを指摘された時は素直に謝ることにしている。

逆に、

■自分視点に立った場合

原則②に関して、

相方(カミサン)には軽率な発言が目立ち、本人の真意を伝え難くしている。
正確に伝わらないことですれ違いが始まるのだ。例えば、

・言葉を省く
・過剰、過大に装飾する
・感情的に言葉を吐く

特に過剰装飾された言葉が連発した場合は危ない。
膨らまされた分、受け止めた側(ワタクシ)のはね返り具合も大きくなる訳で、
過去の激しい喧嘩の大半はそこを起点にしていたように思う。

要するに、カミサンは・・・

意味無く無闇に弾を撃ちまくる、天才バカボンの目玉の警官
“ホンカンさん”と同じである、ということ。(笑)

そして、今回も原則どおりだった。
本人は言ったつもりでも、明らかに抜けていた単語があって、
それをキッカケにゴングが鳴った。
3ラウンド分ぐらいに相当する時間を闘っただろうか。

かつては、このレベルの大規模ファイトを繰り広げると
修復するまでにかなりの時間を要した。
丸々二週間、会話を交わさなかったこともあるのです。

が、

近頃はそんなことに時間や労力を費やすのが無意味に思えて、
仮に不本意であっても、なるべく早く停戦を持ちかけるようにしている。
コミュニケーション上の諍い(いさかい)など普通の事、
いや、逆にそうあるべきだと思えば長引かせることそのものが無駄。
とにかく面倒くさくなってくるのである。
これは私だけでなく、カミサンも同じように感じているのではないかと思う。

数時間後、今回もそんなキモチに傾き始める。

  そう言えば映画の500円券があったなぁ。
  『天使と悪魔』を観に行こうかって言ってたし、
  あれ使ってちょっと振ってみるか?

そう思った時、背を向けていたカミサンから

  「映画/どうするの/行くの/行かないの/どっちでもいいけど」

顔を反対に向けたまま、背中越しに
極めて紋きり口調の言葉がこちらに投げられた。

言い方が可愛くねえなぁ、と感じつつ、
先に停戦を申し入れてきたことは尊重してあげるか? 
そう思って、こちらは

  じゃ、行きますか。

と、極めてぶっきら棒に返してあげた。
これをもって、一応停戦である。

同じタイミング、同じ材料を使って関係の修復を考えたこと。
互いに長く時間を重ねてきた結果だと思えば偶然ではないのかもしれない。
ただ、映画の割引券を仲介役に使おうとした理由となると果たしてどうだろうか?
そこにはオトコとオンナの差がくっきりと出ていたように思える。

私は(前述の通り)、単純に面倒くさかったからなのであるが、
カミサンのほうは少しばかり違ったはずだ。

きっと・・・

“券の期限が5月末で、今晩使わないと無駄になる”

・・・絶対にそう計算したんだと思う。(笑)


いずれにせよ、たかだか500円の券2枚に大きなチカラ。

これぞ、プラチナチケット。

そして、トム・ハンクスに感謝。




56's profile
HN:
Goro
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1957/06/07
自己紹介:
東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
56's hobby 【Guitar】
ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play


《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
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Yamaha SLG-100S
56’s theater
*******工事中******* 趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
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