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知床でアクティヴィティを楽しむ時には

毎度 “知床のガイド屋 pikki” さんに案内をお願いしています。

そのpikkiの若月さんが最近撮られた写真(*ブログ)が衝撃的でした。

Yahooニュースでもかなりシェアされていたので、

既に目にされた方もいらっしゃると思います。



知床では高密度でヒグマが生息しています。

初めて知床五湖を周った時、

自分を中心とする半径100メートル以内に

高確率でヒグマがいますよと説明を受けました。

実際、走行中に道路端で見かけることも多い。

今回のケース、この車は自らクマに近づいていった結果、

こういう状況を呼んでしまったようです。



野生のクマが目の前に登場したら・・・ 



めったに見ることができないのです。

じっくり見たい気持ちになるのは分かります。

知床初心者だった頃の自分だったら

このドライバーと同じことをしたかもしれません。

そうなったとしたら・・・

それはクマの怖さを知らなかったからです。



知床に何度も通ううちに普通の観光では飽き足りなくなり、

より生の知床に入り込みたくなりました。

森の中に入る機会が増え、実際に足を踏み入れることで

分かったのはヒグマの「怖さ」です。

特に一昨年の秋、遭遇したクマがこちらに向かって

動こうとしたタイミングがありました。

それは一瞬でしたが、その時は本当に脅威を感じました。

知床の森ではいつヒグマと出くわしてもおかしくないことは確か。

たとえば「フレペの滝」というビューポイントがありますが、

たかが片道20分程度のアプローチなのに、

それでも人の往来が少ない時は怖いです(笑)



エサが豊富な知床では、長い間ヒグマによる人の死亡事故は

起きていないと聞いています。



でも・・・



・世界自然遺産に登録



・たくさんの観光客が訪問



・怖さを知らない人が増加



・人からクマに近づいてしまう



・事故リスクが高まる



・事故が起きなくてもクマが人慣れする



・人との距離がどんどん近くなる



・何が起きてもおかしくない(←今、ココ?)





ヒグマが視界に入ってクルマを停車させる場合、

それは「見物」するためではなく、

彼らがそこからどう行動するのかを「見測る」ため。

リピートするうちに私はそう意識するようになりました。



鉄の箱の中にいるとはいえ、クルマだって万全じゃありません。

偶然の先で窓ガラスが割られることだってあるでしょう。



クマ(というか野生動物全般)へのエサやりなんてもってのほか

たとえ車中にいても近づくのは厳禁。

窓の開放はダメ。

距離があっても車から降りてはいけない。

食べ物ゴミを放置しない。



観光する旅行者自身にもそれなりの意識とリスク管理が求められる。

知床はそういう場所なんだと思います。

どうしたらヒグマの怖さを観光客(特に一見の訪問者)に周知できるか?

事故がおきてからじゃ遅いワケで、

地元の方も悩まれているでしょうね。











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東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
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ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。

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