2005年から書き始めたブログの別館。本編の再掲載と新しい記事を随時アップしています。
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2009年5月20日 本編アップ分からの再掲載です。
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先週、買い物に出かけたスーパーでのこと。
駐車場でカートを押している時に、
満載の商品が放り出されるほどの衝撃で溝につまずいた。
その瞬間、私はカートに脛(すね)を強烈にぶつけて
思わず蹲(うずくま)ってしまった。
それは本当に結構な痛みで、辛くてしゃがみ込んでいると、
前を歩いていたカミサンが気付いて『どうしたの?』と、
心配そうに寄ってきた。
このような場面で私が採る行動は決まっている。
本当に痛かったので余裕は無いのだが、
“からかってみようか?” という冷静さは常に持ち合わせているのだ。
で、顔を上げて
「ウ~ッ、痛てぇ~ッッッ。
義経(よしつね)の泣きどころを打ったぁ~ッ・・・」
と、カミサンに訴えます。
ドリフのカトチャンが使っていた古典的な単純ギャグですよ。
すると、すると、不思議なことに、
カミサンは本当に簡単に引っ掛かってくる。(笑)
私に怪我が無かったことを確かめた途端、満面の笑みを見せ、
『あなたね、それは弁慶の泣きどころって言うのよ』
と、指摘してくるのです。
そこで私は、想定通りに反応したカミサンにほくそ笑みつつ、
痛さに悶絶した表情を意識的に強めて
「えっ!? そうだっけ、知らなかった。それより、マジ痛てぇ~ッ」
と、ホントに知らない素振りを強調する。
それを見たカミサンは一層自信を深めた様子で、
勝ち誇ったように
『そんなことも知らないの?』
と、続けてくる。
そこで、私はカミサンにこう言うワケです。
「あのさぁ、ちょっと言ってあげるけど
“義経の泣きどころ”っていう言い回しを
俺が本当に覚えて使っていると思う? ってゆ~か、
このパターン、前にも何度か経験してるでしょ」
ここで、カミサンは以前も同様に騙されたことに気づく。
ようやく・・・である。(笑)
「引っ掛ける方としては、レベルを上げたいんだから、
騙される方も少しは精進しろよ。でも、あの勝利者のような
したり顔は何度見てもいいよね。素敵!」
私がこう追い討ちをかけると、カミサンは当然
『うるさいッ!』
と、なるのですが、
こんな些細なことでも結構楽しい。
偏(ひとえ)に天然ボケのカミサンがいるおかげなのだが、
だからこそ、それを使ってやることも自分の大事な役目、と
勝手に解釈しているのです。(笑)
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先週、買い物に出かけたスーパーでのこと。
駐車場でカートを押している時に、
満載の商品が放り出されるほどの衝撃で溝につまずいた。
その瞬間、私はカートに脛(すね)を強烈にぶつけて
思わず蹲(うずくま)ってしまった。
それは本当に結構な痛みで、辛くてしゃがみ込んでいると、
前を歩いていたカミサンが気付いて『どうしたの?』と、
心配そうに寄ってきた。
このような場面で私が採る行動は決まっている。
本当に痛かったので余裕は無いのだが、
“からかってみようか?” という冷静さは常に持ち合わせているのだ。
で、顔を上げて
「ウ~ッ、痛てぇ~ッッッ。
義経(よしつね)の泣きどころを打ったぁ~ッ・・・」
と、カミサンに訴えます。
ドリフのカトチャンが使っていた古典的な単純ギャグですよ。
すると、すると、不思議なことに、
カミサンは本当に簡単に引っ掛かってくる。(笑)
私に怪我が無かったことを確かめた途端、満面の笑みを見せ、
『あなたね、それは弁慶の泣きどころって言うのよ』
と、指摘してくるのです。
そこで私は、想定通りに反応したカミサンにほくそ笑みつつ、
痛さに悶絶した表情を意識的に強めて
「えっ!? そうだっけ、知らなかった。それより、マジ痛てぇ~ッ」
と、ホントに知らない素振りを強調する。
それを見たカミサンは一層自信を深めた様子で、
勝ち誇ったように
『そんなことも知らないの?』
と、続けてくる。
そこで、私はカミサンにこう言うワケです。
「あのさぁ、ちょっと言ってあげるけど
“義経の泣きどころ”っていう言い回しを
俺が本当に覚えて使っていると思う? ってゆ~か、
このパターン、前にも何度か経験してるでしょ」
ここで、カミサンは以前も同様に騙されたことに気づく。
ようやく・・・である。(笑)
「引っ掛ける方としては、レベルを上げたいんだから、
騙される方も少しは精進しろよ。でも、あの勝利者のような
したり顔は何度見てもいいよね。素敵!」
私がこう追い討ちをかけると、カミサンは当然
『うるさいッ!』
と、なるのですが、
こんな些細なことでも結構楽しい。
偏(ひとえ)に天然ボケのカミサンがいるおかげなのだが、
だからこそ、それを使ってやることも自分の大事な役目、と
勝手に解釈しているのです。(笑)
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三連休の真ん中の日曜日。
勤務する自治体が開催する市民祭りの
「キッズステージ」という企画にカミサンが借り出されました。
“キッズメイト” とネーミングされたグループの一員として
訪れるたくさんの子供を相手に、一日中、
ステージパフォーマンスを披露したのです。
“キッズメイト” には保育士を一人ずつ派遣するよう、
毎年、各保育園に指令が出されます。
こんな部分にお金を掛けたくない自治体は、
所有する人的資源を当たり前のように簡単に使いますが、
選ばれた保育士にとっては、ほぼ一日拘束されるこのイベントが
思った以上に過酷です。
カミサンにプログラムを見せてもらったところ、
体操、踊り、寸劇、手遊びなど、演目数がめちゃくちゃ多い。
更に、出し物である以上、全員で合わせるためには事前の練習も
数回実施されるワケであり、通常業務以外に掛かる個人の負荷は
半端じゃありません。
当日のセットリストはこれ。
■サンサン体操
■アンパンマンマーチ
■へそへそパワー
■グーチョキパー
■パンダ・うさぎ・コアラ
■昆虫太極拳
■動物体操
■はたらくくるま
■秘伝ラーメン体操
■ピーマンマン体操
■スズメバチに気をつけろ
■昆虫太極拳(二回目)
■月夜のポンチャラリン
■はたらくくるま(二回目)
■おおきなかぶ
■サンサン体操(二回目)
■アンパンマンマーチ(二回目)
マジか? っていうぐらいの多さです。
加えて、
ただ、体操したり、踊っていればよいというものではなく、
例えばアンパンマンマーチの場合、
ちょっとしたストーリー仕立てで演技も入ります。
おまけに、参加する保育士はそれぞれの担当キャラのお面も
自作しなければなりません。カミサンはメロンパンナの役だったらしいが、
こんな作業はお手の物とはいえ、
事前の準備にはそれなりに手もかかります。
通常、こんなイベントには若手が派遣されるはずですが
カミサンの自治体では保育園の民営化が進んでおり、
保育士の新規採用はずっとストップしています。
当然、保育士は高齢化しており、
いい歳してこんなところに行きたがる人はまずいません。
かと言って、必ず誰かは出さなければならない。
誰も立候補しないことが分っているから、
カミサンは去年も今年も自発的に手を挙げたようだ。
当日の夜、
カミサンは目一杯疲れた様子で帰ってきた。
すぐに、大きなバッグから自作の小道具を出し、
処分するものと、この後、自分の保育園でも使えるものを分け始めたのだが、
その中に 『こりゃよくできてるなぁ』 と、感心したものがあった。
それが、このラーメン。
これの使い方を聞いて、
普段の自分なら速攻でカミサンをからかうところなのだが、
今回ばかりはとてもそんな気が起こらなかった。
五十を過ぎたオバサンがこれを頭に乗せて公衆の面前で
「秘伝ラーメン体操」を踊っていたのです。
立派で凄いことだと思うよ。
だいぶ感動。
勤務する自治体が開催する市民祭りの
「キッズステージ」という企画にカミサンが借り出されました。
“キッズメイト” とネーミングされたグループの一員として
訪れるたくさんの子供を相手に、一日中、
ステージパフォーマンスを披露したのです。
“キッズメイト” には保育士を一人ずつ派遣するよう、
毎年、各保育園に指令が出されます。
こんな部分にお金を掛けたくない自治体は、
所有する人的資源を当たり前のように簡単に使いますが、
選ばれた保育士にとっては、ほぼ一日拘束されるこのイベントが
思った以上に過酷です。
カミサンにプログラムを見せてもらったところ、
体操、踊り、寸劇、手遊びなど、演目数がめちゃくちゃ多い。
更に、出し物である以上、全員で合わせるためには事前の練習も
数回実施されるワケであり、通常業務以外に掛かる個人の負荷は
半端じゃありません。
当日のセットリストはこれ。
■サンサン体操
■アンパンマンマーチ
■へそへそパワー
■グーチョキパー
■パンダ・うさぎ・コアラ
■昆虫太極拳
■動物体操
■はたらくくるま
■秘伝ラーメン体操
■ピーマンマン体操
■スズメバチに気をつけろ
■昆虫太極拳(二回目)
■月夜のポンチャラリン
■はたらくくるま(二回目)
■おおきなかぶ
■サンサン体操(二回目)
■アンパンマンマーチ(二回目)
マジか? っていうぐらいの多さです。
加えて、
ただ、体操したり、踊っていればよいというものではなく、
例えばアンパンマンマーチの場合、
ちょっとしたストーリー仕立てで演技も入ります。
おまけに、参加する保育士はそれぞれの担当キャラのお面も
自作しなければなりません。カミサンはメロンパンナの役だったらしいが、
こんな作業はお手の物とはいえ、
事前の準備にはそれなりに手もかかります。
通常、こんなイベントには若手が派遣されるはずですが
カミサンの自治体では保育園の民営化が進んでおり、
保育士の新規採用はずっとストップしています。
当然、保育士は高齢化しており、
いい歳してこんなところに行きたがる人はまずいません。
かと言って、必ず誰かは出さなければならない。
誰も立候補しないことが分っているから、
カミサンは去年も今年も自発的に手を挙げたようだ。
当日の夜、
カミサンは目一杯疲れた様子で帰ってきた。
すぐに、大きなバッグから自作の小道具を出し、
処分するものと、この後、自分の保育園でも使えるものを分け始めたのだが、
その中に 『こりゃよくできてるなぁ』 と、感心したものがあった。
それが、このラーメン。
これの使い方を聞いて、
普段の自分なら速攻でカミサンをからかうところなのだが、
今回ばかりはとてもそんな気が起こらなかった。
五十を過ぎたオバサンがこれを頭に乗せて公衆の面前で
「秘伝ラーメン体操」を踊っていたのです。
立派で凄いことだと思うよ。
だいぶ感動。
2009年6月18日 本編アップ分からの再掲載です。
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カミサンはメカに弱く、新しいモノに疎(うと)い。
携帯電話も、利用するのは電話とメールの最低限の機能だけ。
購入当時に設定された使うはずのない機能とオプション契約が
そのままずっと残っていたりする。
自分で設定を変更できれば良いのだが、
その術(すべ)を知らないので放置状態が続いており、
自分の携帯がどんな設定になっているのか本人は全く知らないはずだ。
例えば、メールの設定。
カミサン宛に送ったPCメールは届かない。
飛行機のeチケットのバーコードも届かない。
で、
先週の土曜日、娘二人も連れてランチに出かけた際、
本人に代わって携帯を確認してみた。
案の定、迷惑メール対策が「強度」になっており、
その場で私が代わって解除することにした。
当然、暗証番号が必要となる。
ここからが楽しかった。
「暗証番号を教えて」
私がこう言うと、
カミサンは前後左右のテーブルに座っている人たちの動きを
恐る恐る見回し、ひと呼吸置いてから私の耳元に口を近づけた。
そして、それこそ蚊の泣きそうな声で・・・
『・・・ ヨン、ロク、ハチ、キュウ ・・・』 と、
用心深く囁(ささや)いた。
カミサンは暗証番号が他人に漏れるのを嫌がっていたのだ。
娘たちからも「謎・・・」と、評されたこの一連の行動は実に神妙で、
逆に可笑しさは100倍に跳ね上がった。
となると、私としては、どうしてもからかいたくなる。
「エッ、何? 4・6・8・9? 4・6・8・9 でいいの?」 と、
わざと周りに聞こえるように大きな声で確かめる。
すると・・・
カミサンは大焦りとなってキョロキョロと辺りを探る。
こんな番号、
この場で携帯を盗まれない限り何の危険も無いのに、
カミサンは本気で慌てた素振りを見せるのです。(笑)
更に笑える場面は続く。
カミサンは新しいモノを理解しようとはしないくせに、
世間から聞こえてくる単語には敏感に反応する。
一応、時流には乗っていたいらしいのだ。
が、
残念ながら、その単語をきちんと理解していない。
言ってみれば中途半端な “耳年増” なのである。
この場合で言えば、
『ヨン・ロク・ハチ・キュウ』という耳元囁(ささや)き行動の発点は
本来、“セキュリティ” 対策であるはずなのだが、
慌てるカミサンから発せられたのは、
『 “個人情報” が漏れるよ』
だった。
しかも、再び、囁(ささや)きである。(笑)
・
・
・
これと似た感触、昔、確か何か同じようなのがあったよなぁ・・・。
帰宅後、暫らく考えて思い出した。
「この電話、盗聴されてるぞ。 ト・ウ・チョ・ウ、 ト・ウ・チョ・ウ・・・」
と、
盗聴されているのが分かっているのにヒソヒソ声で呼びかける
スネークマンショーの “ 盗聴エディ ” だった。(笑)
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カミサンはメカに弱く、新しいモノに疎(うと)い。
携帯電話も、利用するのは電話とメールの最低限の機能だけ。
購入当時に設定された使うはずのない機能とオプション契約が
そのままずっと残っていたりする。
自分で設定を変更できれば良いのだが、
その術(すべ)を知らないので放置状態が続いており、
自分の携帯がどんな設定になっているのか本人は全く知らないはずだ。
例えば、メールの設定。
カミサン宛に送ったPCメールは届かない。
飛行機のeチケットのバーコードも届かない。
で、
先週の土曜日、娘二人も連れてランチに出かけた際、
本人に代わって携帯を確認してみた。
案の定、迷惑メール対策が「強度」になっており、
その場で私が代わって解除することにした。
当然、暗証番号が必要となる。
ここからが楽しかった。
「暗証番号を教えて」
私がこう言うと、
カミサンは前後左右のテーブルに座っている人たちの動きを
恐る恐る見回し、ひと呼吸置いてから私の耳元に口を近づけた。
そして、それこそ蚊の泣きそうな声で・・・
『・・・ ヨン、ロク、ハチ、キュウ ・・・』 と、
用心深く囁(ささや)いた。
カミサンは暗証番号が他人に漏れるのを嫌がっていたのだ。
娘たちからも「謎・・・」と、評されたこの一連の行動は実に神妙で、
逆に可笑しさは100倍に跳ね上がった。
となると、私としては、どうしてもからかいたくなる。
「エッ、何? 4・6・8・9? 4・6・8・9 でいいの?」 と、
わざと周りに聞こえるように大きな声で確かめる。
すると・・・
カミサンは大焦りとなってキョロキョロと辺りを探る。
こんな番号、
この場で携帯を盗まれない限り何の危険も無いのに、
カミサンは本気で慌てた素振りを見せるのです。(笑)
更に笑える場面は続く。
カミサンは新しいモノを理解しようとはしないくせに、
世間から聞こえてくる単語には敏感に反応する。
一応、時流には乗っていたいらしいのだ。
が、
残念ながら、その単語をきちんと理解していない。
言ってみれば中途半端な “耳年増” なのである。
この場合で言えば、
『ヨン・ロク・ハチ・キュウ』という耳元囁(ささや)き行動の発点は
本来、“セキュリティ” 対策であるはずなのだが、
慌てるカミサンから発せられたのは、
『 “個人情報” が漏れるよ』
だった。
しかも、再び、囁(ささや)きである。(笑)
・
・
・
これと似た感触、昔、確か何か同じようなのがあったよなぁ・・・。
帰宅後、暫らく考えて思い出した。
「この電話、盗聴されてるぞ。 ト・ウ・チョ・ウ、 ト・ウ・チョ・ウ・・・」
と、
盗聴されているのが分かっているのにヒソヒソ声で呼びかける
スネークマンショーの “ 盗聴エディ ” だった。(笑)
56's profile
HN:
Goro
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1957/06/07
自己紹介:
東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
56's hobby 【Guitar】
ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。
56’s theater
*******工事中*******
趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。