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2005年から書き始めたブログの別館。本編の再掲載と新しい記事を随時アップしています。
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熊本、九州がタイヘンな時にちょっと不謹慎なお話しなんですが・・・。

   ・

あの地震が起きた直後からテレビは生特番に突入しました。

「震度7・・・」

誰もがそうだったと思いますが、

大災害を予感させる震度を聞いてたじろぎました。

現地の様子が気になり、テレビに釘付け状態。

某局の放送に食い入るように注目していましたが、

頻発する大きな余震のせいでしょう、

ある時点からアナウンサー氏がヘルメットを被り始めたのです。

スタジオですから頭上の照明が落下する危険性もあるので当然のことです。

ただ・・・

画面が現地映像からスタジオに切り替わったその瞬間、

不謹慎なんですが、えぇ、本当に不謹慎だとは思うんですが、

そのヘルメット姿が私のツボに入ってしまったのです。

たぶん・・・

歌舞伎の早変わりの如く、直前に登場した時と容姿が急変したこと、

ヘルメットの被り方がビミョーに斜めになっていたこと、

そもそもヘルメットの似合わない人に見えたこと、

それと、その緩く見える姿の反対側にある、

事態の深刻さを伝えようとする緊迫したアナウンスぶり、

それらが一気に押し寄せたのが原因だと思われます。

その可笑しさを伝えたくなり、

私はキッチンに立っているカミサンに背中越しに声を掛けました。

「ほら、コレ見てよ。面白いことになっているから」


すると・・・


『今、忙しいのよ。それよりも、あなた、本当に不謹慎ね。

 今がどういう状況だか分ってるの? ひどいわ、本当に不謹慎』


という言葉でカミサンは私を窘(たしな)めたのです。

そうだ、事情はどうであれ、やっぱりこういう時に不謹慎だよなぁ

・・・と思いました。

今は現地の被害が大きくならぬよう、ただ、ただ、祈るべきなのです。

私は再び静かに画面に集中することにしました。

   ・
   ・
   ・

それから少し経った頃、片づけを終えたカミサンが戻ってきました。

そして、落ち着いてテレビを視始めたのです。

すると・・・

『ぷっ』と、カミサンが突然吹き出しました。

えっ、どうした!?

現地映像からスタジオに画面が切り替わった瞬間でした。

『確かに可笑しいわねぇ。うん、なんか可笑しい』

そう言ってカミサンは笑い始めたのです。

私以上に反応しているように思えました。

おい、おい。

よっぽど不謹慎なのはお前だろ(笑)






※被災地の早い復旧を願っています。



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電話の呼び出し音が鳴る。

洗面所から戻る途中で音が消えた。

カミサンが受話器を取ったようだった。

部屋に戻ると背を向けたカミサンが応答している。


「えっ!? えっ!?」


なにか様子がヘン。


「●●●●はここにいますよ!」


ん???


「誰を呼べばいいんですかっ!」


カミサンのちょっと気色ばんだ言葉の途中で

相手が電話を切ったようだった。


「もう、ビックリよ」

『どうしたの?』

「オレオレ詐欺よ。オレオレ詐欺!」

『ほぉ』

「同僚で経験者が一人いたけど、ホントにあるんだね」


滅多に出会えないシーンに遭遇したせいか、
少々興奮気味である。


『そりゃ貴重な経験したな』

「あんなやりとりで騙されるなんて考えられないけどね」

『でも、お前みたいな天然系が一番危ないんだよ』

「何いってるの。私は全然大丈夫よ」

『どんな感じだったの?』

「おれ、●●●●、●●●●、って」

『それだけ?』

「あと、何か言ってたけど覚えてない」

『ほら見ろ。全然余裕がないじゃん』

「そんなことはないわよ。瞬間的におかしいって思ったもの」

『でも、初めはオレオレだって気づかなかっただろ?』

「最初から簡単に分かってたってば。みくびらないで!」

『ふ~んんん・・・。まぁ、騙されなくてよかったな』

「当たり前でしょ」



でも、私には一瞬の素振りが目に入っていたのです。

「●●●●はここにいますよ!」

・・・そう言って私の名前を出す前、

カミサンはチラッと振り向いて、

俺の姿があることを確かめていたのです(笑)

34年も一緒に暮らしてるんだから、

普通、声を聞いただけで本人じゃないって分かるだろ。

老後は確実に被害者ですよ(笑)




夫婦揃ってドラマ好きです。

この10-12月期も相当数視聴していますが、

毎週決まって泣かされるのが『コウノドリ』。

原作は漫画のようですが佳いドラマですね。



その『コウノドリ』の昨日の放送。

あるシーンで、

子育てにおいて旦那は新米バイトみたいなものですからね

っていうセリフがありました。

で・・・

十分に自覚のある私は

「違うよな。新米バイト以下だよね。でしょ?」

って、カミサンに気を遣って言ってみたのです。

すると・・・

「それも違うわ」

と、カミサン。

そして間髪おかず、

「正しくは邪魔者よ」

と、返されました。



さすがだ。

普段はボケてるのにこういう時に限って鋭い。

うん、いい切られ方だ。

なんかキモチいいぞ(笑)





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Goro
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1957/06/07
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東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
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ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。

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