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2005年から書き始めたブログの別館。本編の再掲載と新しい記事を随時アップしています。
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勇気を出せなかった自分をちょっと悔やんだ。
昨日の朝、電車の中でのことだ。
 
途中駅でランドセル姿の小学生の女の子が五人乗車してきた。
混雑する車内を固まって進み、ちょうど吊り革に掴まる私の背後に位置をとった。
中途半端な高さで不意に当たってくるランドセルの衝撃とともに、
如何にも子供らしい楽しそうなおしゃべりが耳に入ってくる。
 
・・・と、
 
他愛もない誰かのちょっとした言葉が切っ掛けになり、
それに反応して大きな笑い声が起きた。
 
そこからである。
 
その様(さま)が実に子供らしいのだが、
それが、みるみると「遊び」に進化した。
五人の中の一人が声掛け係に任命され、
その子がタイムキーパーの役となって
笑い声をコントロールし始めたのである。
 
「スタート」のコールと共に全員が笑い始め、
「ストップ」の声で全員がピタッと笑いを止める。
 
これが延々と繰り返されたのだが、
この年齢の子供の凄さは、具体的な笑いのネタもないのに
駅にして四つ、下車するまでの三区間に渡って
全員で笑い続けられることだ。
降りなければ、きっと終点まで続けていたと思う。
 
タイムキーパーの子は間隔をランダムに使い分けていたが、
どうやら「スタート」と「ストップ」の間を長く取るのが好きらしく、
ほぼ33%の確率で10秒程度の笑い声タイムが発生した。
 
が、
 
電車内で彼女たち以外の声は聞こえない。
社会性を備えたオトナは、通勤電車の中では当然寡黙であり、
その状況下では、ある意味、小学生の大きな笑い声はノイズでもある。
 
もしかしたら、
 
車中には、
これから得意先に謝りにいくセールスマンがいるだろうし、
朝から夫婦喧嘩をして荒れたキモチのまま乗車した人もいるだろう。
もしかして、内心「うるさいなぁ・・・」と
苛立った人たちがいたかもしれないのだ。
私自身はノイズと感じなかったが、そんな人たちの為にも
彼女たちに物言いをつけたくてジリジリしていた。

と、言うか、その本心は、

単純にからかいたくてしょうがなかった。(笑)
 
スタート!
 
ストップ!
 
スタート!
 
ストップ!
 
あぁ・・・。代わりに言いたい・・・。
 
笑い声パートの時間を短くすべく、
声掛け係の役を奪って仲間入りし、
横ヤリでこの言葉を突っ込んで小学生をからかいたかったが・・・。

実行に移せない自分が悔しい。(笑)
 
 
 
 
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-----前回に引き続き-----
 
服脱ぎ女の面白いエピソードを聞いたあと、運転手さんは更に、
流している途中で拾った危ない乗客の話も披露してくれた。
 
深夜の繁華街で手を挙げてクルマを止めたその人は、
ぱっつんぱっつんのミニスカート姿。
場所柄、お水系であることは明らかで
前回の服脱ぎ女同様、やはり20歳代後半に見えたそうだ。
     ・     
  乗車して、走らせてすぐですよ。
  左腰に何か感じたので、ん?と、目をやると
  お客さんの指先が見えたんです。最初は何か伝えたくて、
  私に気付かせるために触ったのかと思ったんですが・・・。
 
「違うの?」
 
  もう、それが、私を振り向かせるための動作っていうか、
  そういうレベルじゃないんです。
 
「どんな?」
 
  触るっていうか、撫でるっていうか、指を這わせる感じなんですよ。
 
「何も言わずに?」  
  
  最初は無言でしたね。
 
「ちょっとキモチ悪いね」
 
  それで、“運転中で危ないので手を引いてもらえますか”って言ったんです。
 
「そうしたら?」
 
  『私にサービスして欲しいの』って言うんですよ。
 
「へ?」
 
  『お金はあるから。たくさん持ってるから』って。
 
「なるほど・・・」
 
  それで、“今、もう(運転の)サービスをしてるんで、その分の料金だけ
  頂ければ結構です”って、丁重にお断りしたんですけどね。
 
「本人的には運転のサービスだけじゃ不足なんだ(笑)」
 
  以前にもそういうタイプの危ない女性のお客さんを拾ったことがあって、
  その時は・・・
  『今、手持ちのお金がないけど、家にはあるから一緒に来て欲しい』
  と、言われて部屋の前まで行ったんです。
 
「怪しいね」
 
  すると、『どうぞ、中に入って』って言うので玄関に入ると、今度は・・・
 
「どうしたの?」
 
  『お茶を入れるから部屋に上がって』になったんです。
 
「ほぉ。ステップアップだ」
 
  嫌な予感みたいなものを感じる時ってあるじゃないですか。
  そのお客さんは明らかに【危ない】様子で、もうバンバン振りまいてる
  感じだったので、これはまずいと思い、
  “お金を頂ければ結構ですから”と、貰うものだけ貰って
  さっさと退散しましたけどね。
 
「実際にあるんだ、そういうことって!?」
 
  あるんですよ。
  私にタッチしてきたそのミニスカートのお客さんも、匂いは同類でしたね。
 
「それで、そのタッチ女はどうなったの?」
 
  全く諦めていませんでしたね。
  とにかく、『お金はたくさん持ってるから』の一点攻めで。
 
「かなり溜まってるね」
 
  私のお尻の辺りを触ることも止めなくて、
  それで、“本当に危ないから止めてください”って繰り返していたんですが、
  後ろを向いて何度目かの時、もっと危ないことに気付いちゃったんです。
 
「何?」
 
  最初は暗くて分らなかったんですけど、
  私のお尻を撫でる手がやけにぶっといんですよ。
  ノースリーブから出てる腕のヒジまでのところが筋肉質で・・・。
 
「どういうこと?」
 
  おまけにミニスカートから出ている足が頑丈で筋骨隆々なんです。
 
「オカマだった?」
 
  そうだったんですよ。
  それが分った途端、急に恐怖が走ってきて・・・。
 
「分る・・・」
 
  その後もずっと、『お金は持ってるから。たくさん持ってるからお願い』って、
  強引に誘ってくるんで、お客さんをクルマから降ろすまで、
  もう、恐くて、恐くてしょうがなかったですよ。
 
「何もなくてよかったねぇ」
  
  まだハッキリ覚えてますよ。
  あのオカマのお客さんのごっつい腕。太くて、太くて・・・。
 
嘆きがリアル。
本当に恐かったんだろうなぁ。
でも、分かる。
オカマの太い腕で倒されたら、
間違いなくタクシー強盗以上に恐いと思うもの。(笑)
 
-----これにて了-----
 
 
 
前回の続きです。

   ・
 
流血男のタクシーが離れていった後、
深夜の酔客について運転手さんとの会話が弾んで
こんな話をしてみた。
 
「昔、呑むと頻繁にツブれる上司がいたんだけど、
その人はタクシーに乗せさえすればOKだったんですよ。
とにかく、運転手さんに、
『練馬の●●交番まで行って。後は、おまわりさんがやってくれるから』 
そう言えば済んじゃう人で」
 
当時、行き先を告げる先輩のセリフと共に
タクシーに押し込まれる上司を初めて見た時、
最寄の交番を身元引き請けにできるなんて、
やっぱり管理職って凄いんだ・・・と、
ヘンなところに感心した覚えがある。

実際、その上司の場合は、

・交番にブツ(本人)が“納品”されると
・おまわりさんが自宅に連絡し
・やがて迎えの家族が現れ
・代引きで料金も支払われる

という、立派な自動引取りシステムが成立していた。(笑)
 
始末に終えないヨッパライも、
そこまで上り詰めれば見上げたものだが、
そんな事例がそうそうあるものではない。
大半は、あの流血男のように厄介な“物体”でしかないはずだ。
 
「この時間帯だと、さっきみたいなオジサンが多いんでしょ?」
 
私がそう訊くと、
 
  そうですね。
  酔っていてもお客さんの上司みたいな人ばかりなら助かるんですが、
  まぁ、まずそんなことはないですから。
  でも・・・。
 
運転手さんの言葉が続く。
 
  私の経験では、酔客で危ないのはオジサンよりも女性ですよ。
 
「へぇ~、そうなんだ」
 
  それも、年齢は二十代後半ですかね。
 
「若いし、あんまりピンとこないね」
 
  そうでしょうね。
 
そう言って、運転手さんは実際に遭遇した珍事を披露してくれた。
     ・
     ・
     ・
  その女性は、お客さんと同じさっきの駅前から乗車したんですが、
  歳は27から28ぐらいだったかなぁ。
  足元が怪しいし、乗せた時からイヤな感じがしてたんですけど、
  暫く走らせていると、後ろでガサガサし始めたんです。
  最初、上着を脱いでいるのは分かったんです。
    
「気分が悪くなった?」
 
  私も、酔って気分が悪くなってるのかと思ったんです。
  そんな感じに見えましたし、
  上着を脱いだ後、窓を目いっぱい開けてましたからね。
 
「窓を開けるって、吐く準備でしょ」
 
  大体はそうなんですよ。吐くのかなぁって気になってきて・・・。
 
「どうなったの?」
 
  でも、それが、そのうち、シャツも脱ぎ始めちゃったんですよ。
 
「シャツ?」
 
  そんなに気持ち悪いのかと、いよいよ心配になったんですが・・・。
 
「吐いた?」
 
  吐きはしなかったんですが・・・。
 
「どうしたの?」
 
  今度は何故かスカートを脱ぎ始めたんですよ。
  
「エッ?」  
 
  こりゃ、ちょっと様子が違うな・・・と。
 
「へんだよね」
 
  何してるんだろう?って思っているうちに・・・。
 
「どうしたの?」

  パンストも脱いじゃって・・・。

「ありゃりゃ」
 
  それで、ついにブラジャーも外しちゃったんですよ。
 
「エ~ッッ!?」 
 
  そこで、あ~ こりゃまずいことになったと・・・。

「どうしたの?」

  そのまま最後までいかれたらヤバイんで、
  パンツを脱がれる前になんとかしなきゃって焦りましたよ。
 
「本人はどんな感じ?」

  酩酊してるから声を掛けても全然ダメで、
  『バカヤロォォーッッ!』て何度も叫んでましたけど、
  ぼやきの内容を聞く限りどうやら失恋なのか、
  とにかく男絡みでイヤなことがあったんでしょうね。
 
「で、どうしたの?」
 
  とにかく交番を見つけようと。
 
「交番に行くにしてもハダカのままじゃいけないよね」

  そうなんです。

「でも、酩酊してたら服を着るのも難儀でしょ?」
 
  いや、それが・・・。
 
「着れた?」
 
  そのお客さん、脱いだ服は全部、
  開けた窓から投げ捨てちゃってたんですよ。
 
「エ、エ~ッッ!?」 
 
  しょうがないんで、交番の近くにクルマを停めて
  おまわりさんを呼んできたんですけどね。
 
「とりあえず一件落着したんだ」
 
  いや、それが・・・。
 
「まだ何かあったの?」
 
  後部座席のお客さんの姿を見たおまわりさんが、
  『お前、いったい何をした?』 って、私に詰め寄るんですよ。
 
「え~っ」
 
  そもそも、そんなことして
  自分から交番に申告するヤツなんていないでしょ。
  
「そりゃそうだ」

  お客さんは応答できる状態じゃないし、
  ホント、ひどい目に遭いましたよ。
  まぁ、辛うじてパンツだけは穿(は)いていてくれたから
  助かりましたけどね。 
     ・
     ・
     ・
二十代後半の女性に対する見方がちょっと変わった気もする、
草薙クンの女版エピソードを聞いて大笑い。
 
-----さらに続く-----  続きはコチラ
 
  
56's profile
HN:
Goro
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1957/06/07
自己紹介:
東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
56's hobby 【Guitar】
ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play


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