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2005年から書き始めたブログの別館。本編の再掲載と新しい記事を随時アップしています。
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呑んで帰る途中で寝過ごしてしまい、五つ先の駅で目が覚めた。
幸いなことに、時間的には途中駅まで戻れて
そこからタクシーで帰ったのだが
乗車したタクシーの運転手さんの話が最高に面白かった。
 
今回はその前段。
 
実は、乗車待ちの列に並ぶ際、
バスレーンを挟んだ反対側の歩道を私と並行して歩く酔客がいた。
仲間の男性に介抱され、
引きずられるように歩くサラリーマンとおぼしき男性が
大声を張り上げている。
声が聞こえて存在を認識したのだが、
やりとりの内容が尋常じゃない。
転倒、或いは、どこかにぶつかったのか、
顔面を切ってかなり流血しているようだ。
 
『ほら、顔から血が流れてるんだからな。分ってるのか?
 危ないって。しっかりしろ』

随分と物騒な言葉が聞こえてくる。
 
が、
 
本人は酔っ払っているので痛くも痒くも無いのだろう。
それどころかキモチも大きくなっていて、
 
「うるせぇ。俺を誰だと思ってるんだ!うおぉぉぉ~っっ!!」
 
と、完全に酩酊状態です。
 
介抱している人間の方がタイヘンだよなぁと同情しつつ、
彼らから目線を切って列の最後尾に並んだ。
 
すると、後ろから大声が近づいてくるではないですか。
件(くだん)の酔客です。
二人は私の後ろに付いてしまいました。
 
あちゃ~。
こんなヤツに絡まれたらイヤだなぁ・・・、
 
が、
 
恐いもの見たさで視線を向けると、マジに何箇所か出血しており、
特に額からの流血量は半端じゃない。
 
・血が出てるんだぞ
・顔が切れてるのは分ってるのか
・しっかりしろよ
・タクシーに乗せるからな、ちゃんと行き先を言えよ
 
介助の男性が言いきかせるように言葉を掛け続けるが、
流血男は相変わらず、
 
「うるせぇ、バカヤロー! うおぉぉぉ~っっ!!」の連呼です。
 
介抱していた男性も流石に最後は完全にキレていた。
 
私の乗車順が来てタクシーに乗り込むと
運転手さんが即座に言葉を発してきた。
 
  あ~良かった。
  お客さんを選べないから、くじ引きみたいなものなんですよ。
  後ろのお客さんが当たらなくて本当に良かったですよ。
 
安堵感が溢れていた。
よく分かる。
 
私もグダグダになっているヤツをタクシーに押し込んだことが何度かある。
「とにかく王子のほう」と、方角だけ伝えて
無理矢理発車させたことがあったのを思い出した。(笑)
 
そんな時、必ず目にするのは、
 
「えっ!? 一緒に乗ってくれないんですか?」
 
とでも言いたげに、
コチラを悲しそうに見つめる運転手の眼差しだ。
後ろのタクシーに乗せられるであろう流血男は
正にそういう状態にある。
 
私を乗せた運転手さんは、この駅に戻る前の乗客が酔客で
結局、交番に預けてきたそうで、
危うく大はずれのクジを一晩の内に連続で二本引くところだったらしい。
 
  そりゃ、外れて良かったですね。
 
などと会話をしているうちに、信号待ちで停車。
すると、運転手さんが
 
  ほら、横についたタクシー。
  あれ、後ろに並んでいたお客さんですよ。
 
と、教えてくれた。
 
目をやると、流血男はドアを開けようとして車内で暴れていた。
黒いコートを着ているせいもあり、
まるで檻(おり)から脱出しようとするゴリラのよう。
きっと車内でも「俺を誰だと思ってるんだ!うおぉぉぉ~っっ!!」って
叫び続けているんだろう。

運転手さんは隣のタクシーに目をやり、

  隣は同じ会社のタクシーなんですよ。
  しかも、あいつは新入社員なんだよなぁ。
  可哀想に・・・。

運転手さんが言うように、隣の新入りの運転手さんは
物凄く不安げな表情で後部座席をチラチラ見ていた。
その交差点で行き先が分かれたが、
進行方向だって怪しいものだろう。
あの後、流血男は間違いなく交番に納品されたと思う。
 
 
-----ここまで前段----- 続きはコチラ
 
 
 
 
 
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興味ございましたら、クリックしてご覧になってみてください。



公式発言としては、
学生生活を終えてから馬券を買い始めた・・・ということにしますが(笑)、
高校二年生の時から競馬に興味を持ちました。
もちろんギャンブルが入り口なのですが、
馬券よりも専ら歴史・血統論・馬産・背景のドラマ性など
サラブレッドそのものの魅力にとりつかれ、
アカデミック側に寄ったところで熱中していたように思います。

一番熱の入った時期は大学生の頃。
当時、高校時代の競馬仲間六人(これもちょっとおかしいか?・笑)と
国鉄のワイド周遊券を使って北海道に行き、
日高を中心に牧場巡りもしました。
名馬と称された『テンポイント』がレース中の事故で命を落とし、
早来(はやきた)にある生まれ故郷の牧場に埋葬されていたので、
どうしてもお墓参りがしたくて現地まで足を運んだのです。

結婚した際も、海外を希望するカミサンを説き伏せ、
新婚旅行の行き先は北海道に決め、
しかも旅程の三分の一は日高にステイした。
カミサンには言えなかったが、
実は、大好きだった『トウショウボーイ』が引退して種牡馬になっており、
彼に会いに行きたかったのが最初の理由でした。(笑)
浦河の牧場に訪ねていったところ、丁度種付けの時間帯にぶつかり
ご好意で実地見学をさせてもらったのも良い思い出です。

それぐらいマニア的であったのですが、
その間ずっと目を通していたのが中央競馬会の機関誌(月刊)「優駿」です。
大学入学と同時に買い始めましたが、当時は書店流通の部数が極端に少なくて、
前述の『テンポイント』が亡くなった直後の追悼号は売り切れ状態で、
書店を幾つも廻ってやっと確保した覚えがあります。
以降、競馬への興味が薄れてからも途切らすことなく
四年前まで購読を続けていました。

が、

最近、あらゆるモノが溢れ出して家の中が手狭になってきたため、
「優駿」のバックナンバーも処分することにした。
この連休中にバインダーから一冊ずつ外して整理しました。

e25c4204.jpg

重ねた二冊は始まりと終り。
1976年の4月号から2008年の9月号まで足掛け33年で合計390冊。
よく溜めたものだなぁ、と思う。

33年間で製本方式は中綴じから無線綴じへ移り、
判型もAB判・A4変形判・L判と変わって途中からはDVDの付録も付いた。
印刷方式も含めた仕様の変化振りは雑誌トレンドの変遷そのもので、
片付けながら眺めていて興味深かった。

最初に買った号のページを久し振りに開くと昔の匂いがした。
レース記録には懐かしい馬名や騎手の名前が並んでいて
熱中していた頃の思い出が蘇ってくる。

こうして長年に渡って保管していたモノを処分するのは
たかが雑誌と言えども寂しいキモチになります。
やっぱり、少しだけ手元においておこうかな。









56's profile
HN:
Goro
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1957/06/07
自己紹介:
東京の下町(深川)で生まれて育ちました。ギター演奏と写真撮影が趣味。神楽坂と北海道が好きです。
56's hobby 【Guitar】
ギタリストの岸部眞明さんの音楽に出会って感化され、46歳の時からギターを弾き始めました。下記のページに録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play


《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55
Yamaha SLG-100S
56’s theater
*******工事中******* 趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
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